TORABARA さつき6日

わたし的に、煮え切らない日だったと思う。家にこもるよりも、少しは外出しよう、と思わなくてよかった。かも。

空がドラマチックだった。空劇場をよく見えるビルから見たらよかった。

この土地へ行く理由は、過去の点検ってきがする。昔、事故に遭ってたみたいな人付き合いがあった。よくよく考えたら、臭い濡れ雑巾を絞りました、みたいな存在感のおじさん、子持ち。こちらに隙があったから、強引につけ込まれていたとおもう。寂しい、誰でもいい、みたいなメンタルのおじさん。

きちゃない。というベクトルも、わたしにとってじゅうぶんな好奇心が向かってしまったため、何故、即座に離れなかったか。わたしに来るご縁に委ねたってこと。昔の人がお見合いが出来たことと似てたりして。出来事の手綱を有耶無耶にした、という点を悔やむ。

その頃は、この町へはチャリで来ていた。現実を見るのが辛すぎて図書館に入り浸り、本を山積みにしていたっけ、畳のさっぷうけいな部屋で。わたしはいったいなにをやっているか。そして、ろくに町を知らないまま、ではこの町の地図はどうなっていたのかな。

版画の美術館があるので、近年は、たまに行く場所。なぜか少し昔なまま、レンタルビデオを返すポストがあったけど、現役なの?まさか。この辺りに横たわる記憶が、ここに来たことでどうかなるのか、なにか、ありようがあったような、それを手繰るようなかんじがある。おじさんにかんしてはどうか。一層の醜いすがたを見たい欲が、少しある。悪趣味な、わたし。

夜の試合があるのでいそいそ、帰宅。格闘家、胸のすくおもい。興奮状態で日付が変わっても寝付けなかった。

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