昨日は、仏さんに成ったのに、まだ名前が無い、ことに感じ入ってしまったせいか、枕のところでとめどなく涙があふれてきた。夜明けまで眠れないまま。もうひとつ、昨日の昼間に、一行の発言で雇用形態を記号で呼んでたかしょが耳に留まっていて、名前が無い。といういっしょくたな感傷が、そして夜が作用して、悲哀な気持ちが、どんどん加速していってた。
今日は、朝から目がはれている。くたびれきった後に、ずっしり休んだせいか、癒しに包まれていて不思議。精霊さんがなぐさめていたかもよ、わたしを。
どしゃ降りで、足元はツッカケか長靴にしましょう、ベランダ専用のスリッパで、いきなり街歩きへ出発した。美術館へ。旅するスリッパ。
10年前に、その美術館へ行ったときの、受付女が、客のわたしを睨んでいて、客はわたし一人だったって体験。ケンカ売ってるレベルで、目つきが怖いまま問答したおぼえがある。以来行ってなかった。経営者が入れ替わったこともあるのか、今日は、こんなにいい美術館だったっけと、再発見した。描き手が写ってる写真の年令が近くなってるから、仙人のおじいさん、ではなく、精悍な男に見えた。
作品に色気があった。