街へ出たら、賑わっていた。
お昼ご飯を、予約していた日。地階なのだけど、地上からの光が、中庭にさしこんでくる席だった。地下が掘られている造り。
ちっちゃい丸いパンがかわいかった。レモングラスのオイルを浸して召し上がってくださいってさ。人参を盛り付けるかわりに、すりおろしたドレッシングになっていてドロっとかけた。メインディッシュのお皿が重たくて、まったく動かないくらい。食べおわっても、よけないで、そのままにしておくしかない。テーブルの上に、食後のコーヒーだけにしていただきたかったのに。
夜は、近所の老人の友人と、おしゃべりして、サンドイッチとか海老ドリアとか並べて、つまみ食いみたいな食事。ビールも飲んだ。抹茶のミニパルフェかチョコか迷って、抹茶。
大きな枠として、どうなってゆくか、先の10年さらに先のことを、展望するような話をしていたけど、
ガラガラと音をたてて展開してゆくときが人生にあるけど、始まりは、それなりな内向的傾向が充ちたころかとおもっている。
今は目の前の、細かい、ほんのささやかなことを、ああでもないこうでもないと、色合いをたしかめているようなままごとな時期。それと、色 にピントをあわせてなにか深いなにかをよびさますような、感覚的な営みが わたしにある。眠っているときに見ている夢と併走しているような、うつろいなまま時空に漂っている。
それで、言語にすると、なにもくっきりしていないのであり、ゆくゆくの未来の話は、雲をつかんでいるしかない。