ひなまつり。ちょっと上等のイチゴをいただきましょう。
昨晩から検討している毛糸編みのご本を、所有することにする。わたしは、図書館で本を借りて参考になるページだけをコピーするスタイルをつづけてきた。ピンとくるページを厳選して、バラな紙で持ってればいいとおもってきた。
毛糸かぎ針でモチーフを編むの、難易度が最高峰なのは、風工房さんの図案だとおもう。この本はすでに絶版で、わたしはコピーした紙は持っていて、つい先ごろ、この難しいモチーフを又、編み始めていて、ふと、この紙を失くしたら二度と編めなくなってしまう、こころぼそいかんかくになった。
モチーフというと、楽譜を覚えるみたいに、何枚か編んでるとおぼえてしまうものだけど、いつまでも。図案をよくよくたどらなければ間違う。この逡巡があった矢先、古本屋さんに状態の良い、当の本があらわれたのだった。「麗しのレース編み」
すぐに買わなかったのは、コピーで集まっている資料が、これからも本に買い替えるまでの仮の姿だとしたくない想い。手に入れた方は、本の値打ちとして頗る良品なので、手元に置くことにしよう。買う、をとことん我慢した対象への、慎重さ。
何年かぶりになる公園へ行った。前も、梅が咲いてる時に行ってる。磯渡りの岩。寒緋桜、咲いた。
束になってると桜、らしい。
長閑、どこからともなく、いい空気がたゆたう場所。
現美常設展へ。逍遥がテーマだった。入り口にある大きなオブジェに、やっとピントが合う。緻密で合理的で、準備周到に、未来への駒を進めているつもりが、そこには亀裂がはいっていて、言葉では言い表わせない、なんの意味か説明できないところ。これを潜在意識。として表現しているオブジェってことでした。
来た道を帰る。四角い区間になってるエリア。その区画が、広大。それで道が真っ直ぐだよなー、といつもおもって歩いてるきがする。美術館という宮殿に向かう巡礼者の道。